家を買うかどうかを考え始めてから、ずっと頭の中にあったのがこの感覚だった。
「これ、無理してない?」
買えるかどうか。
数字的に成立するかどうか。
そういう話は、正直あとからいくらでも確認できる。
でも、「無理していないか」だけは、自分にしか分からない感覚だった。
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夫名義を考えなかった理由
「買えるか」より「流されてないか?」
住宅ローンの話になると、どうしても「いくら借りられるか」「月々いくらなら払えるか」という判断軸が前に出てくる。
もちろん、それは大事。
でも私の場合、それ以上に引っかかっていたのは「この選択、自分にちゃんと合ってる?」ということだった。
・将来のためだから
・今買わないと損だから
・みんなそうしているから
そういう理由で背中を押そうとすると、どこかで気持ちがついてこない。
“買えるかどうか”より先に、
“流されてないかどうか”。
これを判断軸に置いた時点で、少し立ち止まることになった。
シミュレーション上は「大丈夫」だった
正直に言うと、シミュレーション上は「いけそう」だった。
・月々の返済額
・頭金を入れた場合の負担
・今後の収入見込み
どれも、極端に危険な数字ではない。
むしろ、「この条件なら大丈夫ですよ」と言われる側のラインだったと思う。
それでも引っかかったのは、ここ。
・将来、働き方が変わるかもしれない
・今は回っていても、余裕は大きくない
・精神的に“縛られる感覚”がある
数字はOKでも、気持ちがついてこない。
とくに、いままでの自分は「将来の身軽さ」を重視していた。
この違和感を「考えすぎ」「慎重すぎ」で片付けていいのか、そこが一番悩んだ。
不安=慎重すぎ?それとも直感?
友人に相談して、逆に整理されたこと
迷っていた時、信頼している友人に相談したことがある。
そのとき言われたのが、「終の住処として考えるなら、最悪、実家があるじゃん」という言葉。
たしかに、逃げ道として考えれば正しい。でも、これを人生設計としてそのまま受け取っていいのかは、少し引っかかった。
実家は、
・自分の名義ではない
・将来どうなるか分からない
・住み続けられる保証もない
「最悪そこへ戻る」という考え方は、主体的に選ぶ住まいというより、どうしようもなくなって戻る場所、という感覚に近かった。
私が考えていたのは、自分で選べる場所を持つかどうかという話だった。
「生活水準を上げている」という指摘について
もうひとつ、友人に言われたのが、「月々の支払いが変わらないなら、家計の収支が不安定な状態で生活水準を上げようとするのはおかしいんじゃない?」という言葉。
これも、言われてみればもっともに聞こえる。でも、ここも少し整理が必要だった。
月々の支払いは、家賃がローンに置き換わるだけ。
将来的には
・老後の住居費はゼロに近づく
・インフレに対する耐性が上がる
これは、生活水準を上げようとしているというより、生活の不安定さを下げようとしているだけなのではないか。
「現実を見ろ」という言葉について
「夫が働けないかも、を前提にするなら、自分の首を締める行為じゃないの?」という指摘もあった。
でも私はすでに
・夫の収入を前提にしていない
・単独名義で考えている
・借入額も抑えている
楽観ではなく、現実を見た上での検討。
このやり取りを通して気づいたのは、正解・不正解の違いではなく、
価値観の軸の違いだったということ。
友人は
・最悪は実家に戻れる
・今は我慢するフェーズ
・大きな決断は避けたい
私は
・住まいを自分のコントロール下に置きたい
・将来の不安を今、減らしたい
・「我慢」が前提の人生は選びたくない
どちらが間違っているわけでもない。
ただ、見ている方向が違う。
自分で選んだ住まいを持つことは贅沢?
この会話のあと、自分にこんな問いを投げ直した。
「私は、自分で選んだ住まいを持つことを贅沢だと思っているんだろうか?」
住宅は嗜好品という側面もあると、心のどこかで思っているからこそ、この問いには明確な答えが出せずにいた。
迷わず動くために、今は考え続ける
私が検討しているのは、中古のマンション。
どちらにしても、買いたいと思える物件が出てこない限り、動きようがない。
そして、現時点では、まだ出ていない。
ただ、出た暁には、おそらく迷っている時間はない。
すぐに動けなければ、負けると思っている。
幸い、子どもはまだ未就学児で、私が想定している小学校入学までは、まだ時間がある。
だからこそ、きたる日がきたときに迷わず動けるように、
流されないように、自分の中の違和感だけは、今のうちにクリアにしておきたい。
それまでは、後悔しない選択をするために、考え続けたいと思っている。
今回の備忘録
- 家は「買えるか」だけで決めるものじゃない
- 不安は放置せず、正体を言葉にする
- 自分の違和感は無視しない
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住宅ローンシミュレーションをして、逆に不安になった話
※この記事は「住宅検討ログシリーズ」の一部です。
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