「住宅ローンは通る」でも、最悪のシナリオを全部書き出してみた

記録

住宅ローンが「通る」というのは、安心材料なのだろうか。
私はその言葉を聞いて、少し不安になった。

審査に通ることと、払えること。
払えることと、納得して生きられること。

似ているようで、まったく違う。

家を買うかどうかを考えながら、私はその違いを、混同しそうになっていた。

だから一度、立ち止まった。
そして、最悪から考えることにした。

この記事の前に考えたことはこちら≫
子どもができてルールは変わったのか。身軽さという価値観の再検証

なぜ、最悪から考えることにしたのか

内見のとき、担当者に言われた。
「この条件なら、ローンは通りますよ。」

でも、私は安心できなかった。
通るかどうかと、払えるかどうかは違う。

そして、払えるかどうかと、納得できるかどうかも違う。
だから私は一度、感情を脇に置いて、“最悪”を全部書き出してみることにした。

洗い出してみたリスク

まずはリスクを網羅しておきたい。

①収入が減るリスク

まずは収入が減るリスクだ。これは、「私」と「夫」と2パターンある。

 自分の収入が下がる
・病気
・時短勤務
・給与改定
・転職
・非正規化

夫の収入が止まる
・病気
・退職
・働けなくなる

これは想像ではなく、ゼロではない現実だ。

②支出が増えるリスク

次は支出が増えるリスク。

・金利上昇
・固定資産税/修繕費
・子どもの教育費
・想定外の医療費

③家そのもののリスク

・売りたいときに売れない
・値下がりする
・災害リスク

④人生が変わるリスク

・離婚
・転勤
・親の介護

リスクは書き出してみると、想像以上に多かった。
でも同時に、あることにも気づいた。

どれも「最悪」ではあるけれど、私が一番怖がっているものとは少し違う。

私にとっての“最悪”は何か

住宅ローンが怖いのは、返せなくなる未来ではない。
むしろ怖いのは、返せてしまう未来だった。

破綻はわかりやすい。
でも、静かに縛られていく状態は気づきにくい。

・払えるから辞めない。
・払えるから無理をする。
・払えるから後回しにする。

「支払いがあるから」という理由で、価値観よりもローンが先に来る。

これが、私にとっての最悪だ。

ひとりで払う前提で考えたい

夫の仕事が続かない可能性もある。
離婚する可能性。

どちらもゼロではない。
そのとき、払うのは私だ。

体調が悪くても。
仕事を変えたくても。
子どもと過ごす時間を増やしたくても。

だから私は、最初から「ひとりで払う前提」で考えたい。

その前提に立っても欲しいと思えるかどうか。
それが、私の基準だ。

月12万円に納得できなかった理由

月12万円は、払えない額ではない。
でも、ひとりで背負う前提に立つと、余白が消える。

以前の記事で書いたように、
私にとってリアルなのは月8万円だ。

月8万円なら、

・仕事を変える余地がある
・体調を優先できる
・子どもとの時間を削らずに済む

つまり、価値観の前にローンが来ないラインだ。

ローン比率を下げるという考え方

月々の重さを下げる方法はシンプルだ。

・収入を上げるか
・物件価格を下げるか

私が欲しいのは、家ではなく判断の自由を守れる比率。

住居費は固定費。
固定費は、未来の選択肢を固定する。

月にあと10万円の余白があれば、この恐怖はかなり小さくなると思う。

私にとっての最悪は、判断が歪むこと

住宅ローンが怖いのは、破綻することではなかった。

金利が上がることでも、資産価値が下がることでもない。

一番怖いのは、価値観の前にローンが来ること。

・払えるからやめられない。
・払えるから我慢する。
・払えるから、本当は違うと分かっていても進んでしまう。

私はそれを、「判断が歪む状態」だと思った。

・ローンがあるから転職できない。
・ローンがあるから休めない。
・ローンがあるから挑戦できない。

そうやって少しずつ、自分の選択肢が削られていく。

それは破綻よりも静かで、でも確実に人生を縛る。

だから私は、「買えるかどうか」よりも「歪まずにいられるか」を基準にしたい。

以前の記事で書いたように、私にとってリアルなのは月8万円。

そのラインを守れるなら買う。
守れないなら、まだ持たない。

それだけの話なのかもしれない。

この記事のまとめ

  • 「最悪」を書き出すと、具体的なリスクは意外と冷静に見える
  • 本当に怖いのは、破綻ではなく「逃げられない」状態
  • 私にとっての最悪は、価値観の前にローンが来て、判断が歪むこと
  • その基準が、現状では月8万円というラインだった